あるご高齢の方の会話

 数年前にどこかに書いたような気がして探したら、見つけた。2018年夏ころだったらしいが、近所の交差点で、ご高齢の女性ふたりがこんな話をしていた。

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A「こんなに暑くてさ、そこらへんで行き倒れみたくなったほうが、誰かしら気づいて救急車を呼んでくれたりして、家の中でああ苦しいどうしようなんて迷ってどうにかなるより、よっぽどいいわよ」

B「だめだめ、そういうのダメよ。はしたないって気がする。ちゃんと、(倒れるなら?)人に見えないような場所じゃないと…」
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 Aさんに一票、という気がするのだが、いまのご時世だと、まず新型コロナがどうこうという疑いで搬送先が見つからず、救急車の中で応急手当をしてもらうことになるんだろうかとか、考えてしまう。

 以前は「気をつけなければ」と、外出前に飲み物を飲んだり、直射日光から頭を保護する工夫もしてきたが、最近よく思うのは「まさかと思う程度の気温、曇り空だったら、気にしないで歩いて倒れるかも」ということ。

 わたしも、もしどうしても倒れるときは、人の見ている場所にしたいと思う。道路の横断中は、なんとか渡りきってから倒れたい(そんな器用なことができるのか)。